子ども達が安心できる為に
天井高
大人にとっては普通でも、赤ちゃんたちにとっては、はるかに高い天井に感じてしまうもの。特に乳児期(0、1、2歳)の子ども達は、天井が高いと不安になってしまいます。このため、あそびの保育園では、設計時から天井を低く設定してあります。
施設の広さ
空間認識力の低い、0.1.2歳の子ども達は、大きな建物やたくさん部屋のある場所を好みません。大人だって、はじめて行く場所が広くて複雑な作りだと、不安になりますよね。どこに何があるのか入園してすぐに分かる、我が家のような安心があります。
床材
転倒時のケガ防止のため、大型保育園でも使用している、柔らかいパイン材を採用しています。木のぬくもりを大切にしながら、安全面にも最大限配慮しています。柔らかさゆえにつく床の傷は、子ども達との大切な思い出です。
引き戸
引き戸には扉の半分以上の高さまでスリットが切ってあります。これは、子ども達が指をはさむことを防止するものです。時折りこのスリットの隙間から、小さなかわいいお目目が覗いていることがあります。
コット
あそびの保育園では、SIDS(乳幼児突然死症候群)やシラミ等感染症対策の観点から、お昼寝にコットを使用しています。床面との隙間ができる為、夏は涼しく、冬は暖かく、安全で、通気性とメンテナンス性に優れています。
施設紹介
第1保育室&調理室
黒板壁紙
出窓
ピクチャーレール展示
第2保育室
アートボード
収納&本棚
保育園外観
園庭
設計者紹介
ASTLOGIKA 深谷 良平 氏
2007年 武蔵野美術大学工芸工業学科卒業
株式会社スペースを経て、2013年よりアストロジカ合同会社勤務
<設計コメント>
設計のご依頼をいただき、先生方や関係者の方々とお話する中で、その暖かさと園児の成長を大事にする考えに感銘を受け、そこを大切に設計させていただきました。園児たちにとって毎日帰ってきたくなる、第2の家となるような、アットホームで愛着の湧く園舎になることを目指しました。そして各所に園名でもある「あそび」のキッカケや成長の手助けになる仕掛けを用意しました。あそびながら成長していく保育園がコンセプトです。
近隣施設
みすず さん
保育園のお隣さんで、ご夫婦で営む老舗の和菓子屋さん
季節ごとの行事に欠かせない、できたてのお団子やお餅などを保育園に届けてくれます。子ども達も大好きなおやつです。
一本松公園
保育園から1歳児の足で歩いて3分
もっとも身近な公園です
ちょっと探検に行きたい日は、近くの公園までお散歩です。遊具もたくさんあって、大きな砂場もあるから、みんな大好きです。お昼ご飯を食べに帰ろうとしても、まだまだ遊び足りない子たちばかり。小さな子から帰って、2歳クラスのお兄さんお姉さんたちが、いつも最後まで遊んでいます。