子ども達が安心できる為に

天井高

大人にとっては普通でも、赤ちゃんたちにとっては、はるかに高い天井に感じてしまうもの。特に乳児期(0、1、2歳)の子ども達は、天井が高いと不安になってしまいます。このため、あそびの保育園では、設計時から天井を低く設定してあります。
 

施設の広さ

空間認識力の低い、0.1.2歳の子ども達は、大きな建物やたくさん部屋のある場所を好みません。大人だって、はじめて行く場所が広くて複雑な作りだと、不安になりますよね。どこに何があるのか入園してすぐに分かる、我が家のような安心があります。
 

床材

転倒時のケガ防止のため、大型保育園でも使用している、柔らかいパイン材を採用しています。木のぬくもりを大切にしながら、安全面にも最大限配慮しています。柔らかさゆえにつく床の傷は、子ども達との大切な思い出です。
 

引き戸

引き戸には扉の半分以上の高さまでスリットが切ってあります。これは、子ども達が指をはさむことを防止するものです。時折りこのスリットの隙間から、小さなかわいいお目目が覗いていることがあります。
 

コット

あそびの保育園では、SIDS(乳幼児突然死症候群)やシラミ等感染症対策の観点から、お昼寝にコットを使用しています。床面との隙間ができる為、夏は涼しく、冬は暖かく、安全で、通気性とメンテナンス性に優れています。
 

施設紹介

 

第1保育室&調理室

正面に園児用の収納ケースががあり、隣接して調理室があります。いつも、遊んでいるそばで、お家の台所から音が聞こえてくるように、給食の準備が進められます。
 

黒板壁紙

壁に専用のチョークを使って自由に絵を書いて遊べます。どれだけ書いても怒られる事はありません。思いきり想像力を高めて自由な発想を引き出しましょう。
 

出窓

子ども達は出窓が大好き。腰かけて絵本を読んでみたり、出窓から外の景色を眺めてみたり。楽しい気分にさせてくれます。
 

ピクチャーレール展示

ピクチャーレールを設置しているので、子ども達の作品を展示したり、写真を見せたり、黒板壁紙以外にも、色々な活用方法があります。
 

第2保育室

第2保育室は、ベビーちゃんたちのお部屋です。まだ小さな赤ちゃんを中心に保育に使ったり、みんなでお昼寝したり。落ち着いた色使いで、安心感があります。
 

アートボード

第2保育室の壁面は、多目的ボードになっています。マグネットボードになっていたり、本棚になっていたり、穴があいていて自由にレイアウトできたり。上部もアート作品や写真が飾れるスペースになっています。
 

収納&本棚

本棚は、誰でも気軽に絵本を取り出せる環境を作っています。上部収納スペースは、お昼寝用のコットなどが収まっていて、広々とした空間で、子ども達が自由に遊べるようになっています。
 

保育園外観

近隣の小規模施設ではあり得ない、園庭付きの保育園です。決して広くはないですが、お庭の砂場で遊んだり、夏はプールや水遊びをしたりしています。

園庭

小さな保育園の小さな庭

大きな保育園の園庭には、0歳から6歳までの子ども達がいます。
大きな子ども達が園庭に元気よく出ると、小さな子ども達は危ないので、部屋に戻ったりお散歩に出かけたりしなければいけません。
あそびの保育園では、外あそび・部屋あそびを子ども達が選んでできるようにしています。
また、夏場のプールは、近年の猛暑では欠かせません。タープを張って、涼しく快適に水遊びができます。
 

設計者紹介

ASTLOGIKA 深谷 良平 氏


2007年 武蔵野美術大学工芸工業学科卒業
株式会社スペースを経て、2013年よりアストロジカ合同会社勤務
 
<設計コメント>
設計のご依頼をいただき、先生方や関係者の方々とお話する中で、その暖かさと園児の成長を大事にする考えに感銘を受け、そこを大切に設計させていただきました。園児たちにとって毎日帰ってきたくなる、第2の家となるような、アットホームで愛着の湧く園舎になることを目指しました。そして各所に園名でもある「あそび」のキッカケや成長の手助けになる仕掛けを用意しました。あそびながら成長していく保育園がコンセプトです。

 
 
 

近隣施設

 

みすず さん

保育園のお隣さんで、ご夫婦で営む老舗の和菓子屋さん

季節ごとの行事に欠かせない、できたてのお団子やお餅などを保育園に届けてくれます。子ども達も大好きなおやつです。


 

一本松公園

保育園から1歳児の足で歩いて3分 
もっとも身近な公園です

ちょっと探検に行きたい日は、近くの公園までお散歩です。遊具もたくさんあって、大きな砂場もあるから、みんな大好きです。お昼ご飯を食べに帰ろうとしても、まだまだ遊び足りない子たちばかり。小さな子から帰って、2歳クラスのお兄さんお姉さんたちが、いつも最後まで遊んでいます。